探していた鱒。
この話の構成で釣行記を作成するのは二度目.....^^;
外郭は一緒でも何かニュアンスが違ってしまうもんなんですよね(;一_一)
==================
場は渡×瀬川本流の某所。
念入りな長期戦に疲れた私は一旦脱河し車へと戻った。
休憩がてら車で先の場に戻り更に釣り下って渡鱒の影を求めるか...それとも...
ある考えが脳裏に浮かび向かった先はC&R区間。
リンク先を参照すれば判るとおりレギュレーションとし
シングルバーブレスが義務化されているエリアである。
シングルはともかく...まぁ趣旨も理解しバーブレスも仕方がないとしよう。
ミノーを多用するどころか、そのほとんどをミノーで通す私に
どうしても飲めない条件が、そのフックを一つのルアーにつき一本ということ。
つまり説明するまでもないがベリーに装着すればリアにはなし
これが一般的だろうがリアに搭載すればフロントフックはナシという条件だ。
本物のベイトにサイズを合わせるべく90mmミノーという方は少なくない。
それどころか現場で逢ったアングラーのなかで
さすがに驚かされた110mmが結ばれていたのを見たこともある。
そのサイズのミノーにさえ計一本のシングルフックが規則だ。
私自身の考えでは70mmであっても
特に活性の高い鱒の喰い上げ時に多いベリーアタックは捨てられない。
何度、管轄漁協に直談判しても電話の主である当の本人はルアーは知らぬと
全て切り捨てられた経緯に反対し、この時から場に入らないことを選んだ私。
実際、今期はもちろんのこと昨年は年間通して渡鱒狙いとしては入河しなかった。
しかし状況の一切変わらない今現在。
不本意ではあるが、これからのことも考慮しベリーに喰い上げたとしても
獲ることのできる方法と言っては大袈裟だがテを考えていたワケである。
その答えは、すでに皆さんの想像通りであろう50mmミノーの投入。
私個人的には天下の本流域で50mmを投げるのは違和感がある。
しかし、そうでもしないと安心して区間に入れないのだから仕方がない。
そこで2通りの対区間用とし用意した。
通常のリアに♯6番シングルを付けたものとベリーに大き目の♯5番を搭載したものだ。
2011年シーズンを最後に見ることすらなかった管内C&R区間某所。
目に映る景色は非常に懐かしいと感じるものの
これから起こるかもしれない悲劇を想像すると憂鬱になる妙な気分だった。
ところが、そんな心配はドコ吹く風と.....
2度の移動も重ね区間を探るが朝の高活性はいずこへ?
何と本命である渡鱒どころかリリースされたであろうヤマメも居ない。
居るのは少しばかり距離を取って様子を見守る川鵜くらいなものだ。
もしやキャッチ・アンド・リリースならぬ
流域に数多く生息する鵜によっての....
キャッチ&イート区間?
これには色々とバイトパターンを考慮し緊張感をもって臨んだ私も苦笑い。
とは言っても成魚放流マスはともかく遡上さえしてくればワタマスも必ず通るワケで...
正直、流れを打っていても
装着フックと逆をいく可能性のバイトが気になり楽しくない。
それでなくとも近年やたらにバラシが多いと自覚するワタクシ夜風。
そこにきて一つのフックポイントにバーブレスでは賭けに近い気がする。
シーズン末期ということもあり16時間の突貫釣行を決意した私だったが
先の出来事もありテンションは当社比150%ダウン。
帰って酒でも呑んで、ひと眠りするか。。。
実に魅惑的なことを思い付いてしまったが初心貫徹を胸に移動した。
私が追う渡鱒は遡上魚であり居付きとは異なる。
それこそ水況的にガンガン遡ってくると思うのなら
一ヶ所で延々と待っても、それはそれで一つの戦略となる。
そこで本命かとも思える影を目撃したことから
朝一番に流した区間に入ることも想像したが気分的に趣に欠ける。
点々と彷徨っているうちに流れついた淵。
疲れもあり期待感は極めて薄いが基本通り表層をチェック。
何も起こらない事から沈めることになるが
以前にも書いた通り今期の私はボトムに対して消極的となっている。
絶対に根掛かることはないであろう想像でいくと1.5mラインにミノーを通す。
しばらく色々と試すが養殖ヤマメの一匹さえ釣れない事態に意気消沈。
とうとう煙草に火を点け岩に座り込んでしまった。
思えば今期は、たった一尾のチェイスさえ見ていない渡鱒。
もちろん絶対数という点でも違いはあるだろうが
昨年との決定的な釣果の相違点がボトムチェックの有無だった。
少ないまでもボトムを浚えば影は見られたのだろうか?
それによって正確な位置限定にも影響し延々と探釣を展開しなくても良かったのか?
絶対にロストしたくないと思えばこそ完全に沈められない。
ならばロストするのが前提で探ったらどうなるのだろうと思いついた。
もちろん目の前の深みに捨てても問題ないミノーなど所持していない。
自宅に帰れば、いくらでも発掘できそうだが次回はない...今必要なのだ。
この条件を満たすミノーを探し2つのBOXを広げる。
目についたのは某サスペンドミノー。。。
いや...沈まないからッ!!(¬_¬)
この選定に残った某シンキングミノー。。。
極力、亡きモノとしないために少しばかりチューンを施した。
不思議なことに先に失くしたと思えば大胆に沈められる。
ボトムに着いたと感じた時点で巻きは極めてユックリと.....
細かくシェイクをミノーに吹き込み鱒の見切りを防止した。
散々中層にもミノーを通したが反応することはなかった渡鱒37.5cm
......いや....残念ながら判定により「準」ワタマスとしよう。
と、いうのも自身も所属する倶楽部「渡×瀬人」
サイズ的にも間違いない個体はともかく「???」と
依頼のあった個体については画像が送られ各種審査が入る。
...その審査する人物こそ私自身なのだ。
今まで数々の審査をしてきた本人が他人に辛く自分に甘い結果を出すワケにはいかない。
各特長は渡鱒と相違ないものの決定的なサイズが足らない。
今期を諦めかけていた私にとってサイズ以上の価値と達成感はあった。
何尾釣ろうとデジカメを持つ手は震え画像がブレてしまう。
しかし改めて個体を前にし第三者的な目線でみると「準」という感覚なのは否めない。
これを機に「ならば文句ない渡鱒を!」と奮起し
暗闇が支配するまで移動を繰り返し探ってみたが数尾の稚魚が掛かるだけだった。
それでも私の心は明るかった。
何より嬉しかったのが稚魚放流が現実にされているという確証。
先の物語にも出たが尺近くを放流されている場で尺は当たり前のこと。
関東を北に飛び出し一切の成魚放流されていない某本流河川。
ココでの釣果があり尺山女魚だったとしよう。。。
ここに登場した2尾の魚に、もちろんサイズ的な違いはない。
そして同じ生命という点でも相違ない事実だ。
しかし一方のヤマメと稚魚から育った山女魚の価値が一緒のはずがない。
==============
少し描写が過激かもしれませんが実際に思っている事です。
人ウケを気にするくらいなら発信する事をヤメますョ(;一_一)
にほんブログ村
さて...次も同じく渡×瀬釣行記で久々の小渓にも行きました(⌒ー⌒ )
↑ いつもの事ながら応援クリック募集中デス。
==============
関連記事