自我...。

yokaze

2013年06月23日 21:48



今から数日前に今日のスーパームーンの存在を知り
釣りはしませんが今期の利根卒業という形で
埼玉中央漁協管内での利根川の背景に橋と月というのを狙っていました。

同管内を「ポイントだけ」は網羅している私ですから
上記の条件を満たす撮影ポイントは悩みません。

ところが、この地域にお住まいの方は窓を開ければ分る通りの厚い雲が広がっています。
しばらくスタンバイしていましたが諦めて酒を呑み始めました(笑

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時は今月6月の15日の夕刻。。。
待望の雨が降ると知ってはいたが釣行は許されない私。

地域の会合があり出席しなくてはならないというジレンマ。
ソファーに腰掛け外を眺めていると一気に強い音と共に予報通り降り始めた。
釣行そのものを諦めていた私はタイミングの悪さに神を呪う。

ふと自身の車の窓が全て開いていることに気付き
慌てて外に出てみると偶然にして管内漁協員が通った。

冗談で、こんな時に会合なんて行ってられるかョと告げると
何かを察したか「今回の話はオマエには関係ないハナシだ」と彼。


行くわオレ!!(笑


ここで言う「行く」とは釣りバカ代表の私にとって間違っても会合ではなく河。
「俺とは会ってないことにしておけ」と言う漁協員に背を向け
緊急発進(スクランブル)の為の用意に玄関へと走った。

秒単位でタックルをチェックし数分後には出撃。
迷うことなく向かった管内某所の利根川。

更に雨足は強くなり視界が効かない状態ではあるが
現場にて私は至って笑顔で汚くなったジャケットを勢いよく羽織る。

日没までの時間を読み距離感を計算。
最終的な終点を日没と決め釣り下りのための始点を割り出す。
水温を計る手間も惜しみ迷うことなく結んだのはミノー

水面を叩き続ける雨に「この場にさえ居れば絶対にイケる!」と踏んだ。
その過去に刻まれた様々な要素を身体に憶えている。
あえて言えば新月と満月との中間点ということと「居れば」という条件だけだ。

答えは僅か5投程度で出た。
時間的に未だ疑わしいのか超ショートバイトで針先にしか乗らない。

数分刻みで「アゲ」へと向かう状況に
ガッチリとベリーに喰い上げる鱒を狙う。
何度かの疑惑たっぷりのバイトを得て更に「上げ」を確信。

ココまでは比較的見せる釣りを展開していたが
手返しとノリを優先し早めのリトリーブに切り替える。
それが功を奏したか、しっかりとした魚信に恵まれ一尾をゲット。


ところが少しばかり寂しい39㎝の利根鱒。。。
それでも今期も苦労した一尾に見惚れた。

この鱒を前にし更に今の状況下で自身の中で良からぬ考えが浮かんだ。
コレをリリースしなければ複数を並べた画像が撮れるのではないだろうか?

そこで岸沿いに岩を積み生簀を作成したが
どう考えても後にリリースできる環境にはない。

そこで悪魔に憑りつかれた私は水深20cmほどの岸から離れた部分に
延々と岩を運び流れもできる生簀を作成しココに放つ。

作業が終わり我に返ると雨は止んでいた。
尚且つ周囲の様子から察すると完全な暗闇まで20分ほどといった感覚。
しかし、まだイケると踏んだ私に二度と魚信はなかった.....。

そしてベストのポケットに忍ばせたライトを頼りに
先の生簀を覗き込むと鱒は力尽きていた。。。
そのライトに照らされた現実を見た時に直感で感じた。

天罰だと。。。

元から食する為のキープは否定しない。
しかし私は自我の複数並べた鱒の写真が欲しいという目的だけで生命を奪った。

何とも言えない気持ちのまま
車からビニール袋を持ち出し鱒をソレに入れた。
もはや今期2尾目という喜びはなく後悔の念だけが残る日となった。

ここに記す。。。二度と複数釣果画像を狙う行為はしないと誓う。


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